家族心理教育/支援者養成講座

SDS支援とは

 もし、あなたの大切な家族や友達が、ある日、突然、仕事に行けなくなる(学校に行けなくなる)。心が折れて、自信を失い、人と会うことが辛くなってしまったとしたら・・・。
あなたは、どう対応しますか?

 恐らく、最初は優しい声をかけて、何があったのか耳を傾け、本人が動けるようになるまで見守って様子をみることでしょう。しかし、一向に動く気配がない。気づいたら数年が経過・・・。

 「何とかしなければ・・・。」「この子のために・・・。」と周囲が頑張れば頑張るほど、相手の心が遠ざかります。こうしてコミュニケーションが取れなくなってしまうのです。

 ひきこもりは『関係性の病』と言われています。この関係性を改善するためには、まずは家族が社会から孤立することなく、支援者や家族会とつながり、気持ちが楽になることが大切です。そして、叱咤激励の圧力や先回りではない、ポジティブな対応方法を学ぶことで、家族の関係性は必ず変化します。
そこで当法人では代表山根俊恵自らが「ひきこもり支援の段階と支援システム(山根モデル)」を構築し、家族を「家族心理教育 基礎編(6回プログラム)+実践編(1回/月)」を実施し、サポートしています。
また、ひきこもりの支援者の育成にも取り組んでおり、年に2回「SDS(ひきこもり)支援者養成講座」を実施しており、全国から参加をいただいています。

SDS(Social Distancing Syndrome:社会的距離症候群)とは

  1. ・Social Distancingとは「社会的距離をとること」を表します。つまりそこには自らの意思があります。
    あなたと私は物理的には近いけれど、心理的・社会的には遠い存在といったように境界線が生む。これが「社会的距離」の本来の意味です。
  2. ・そして社会的距離をとり、それが長期間すると、自尊感情(Self-esteem)の低下を招き、自尊感情の低下は「自分は価値がない人間と感じ、自己否定によって自己効力感(Self-efficacy)の低下」を引き起こします。
  3. ・その結果、Syndrome(症候群)となって、感情コントロール不全・抑うつ症状・対人恐怖・コミュニケーション障害・強迫症状・感覚過敏・生きる力の低下・セルフネグレクト(自己放任)などの症状が目立つようになり、自身の力での回復は難しくなります。

つまり、SDS(Social Distancing Syndrome)とは「さまざまな要因によって、社会や人と一時的に距離を取った結果、徐々に社会とのつながりがなくなり、家族以外の人、または家族とのコミュニケーションの機会が減ってしまった状態である。さらに、この状態が長期化することによって自尊感情が低下し、社会参加が難しくなった現象概念」と定義します。

SDS家族心理教育

SDS家族心理教育 参加対象者(いずれかに該当)

  1. SDSの子どもを持つ親、または兄弟・姉妹など(身近な支援者)
  2. SDS予備軍(不登校、職を転々とする、長期休職中など)の方の親
  3. 精神科受診の経験がない方、通院中ですでに診断がついている方(統合失調症、気分障害、自閉症スペクトラム障害など)
  1. ※原則として、実践編への参加は基礎編の修了者の方を対象とします。
    相談時期によっては先に実践編に参加していただきますが、基礎編の受講が必須です。
  2. ※実践編の参加には、陽の杜(SDS家族会)の会員となっていただきます。
    NPO法人ふらっとコミュニティ賛助会費4,000円、家族会費3,000円、合計7,000円/年

基礎編

 ひきこもりのメカニズムやご本人の生きづらさ、家族が本人とどう向き合い、声をかけたら良いのか、何が先回りなのかなど具体的に学び合い、親が変わっていくことをサポートする内容となっています。
年に2回の開催となり、全6回(3日間)のプログラムです。

プログラム

第1回 ひきこもりのメカニズムや生きづらさを理解しよう
第2回 「対話」のあり方について理解しよう
第3回 問題と感じる行動(暴力など)を振り返り、その方法を理解しよう
第4回 ポジティブコミュニケーション・好ましい行動を増やす方法を理解しよう
第5回 先回りをやめて、子どもとしっかり向き合う方法を理解しよう
第6回 これからの対応方法を一緒に考えよう(元ひきこもり者の話など)

実践編

ご家庭での様子を月1回振り返り、助言によって学びを積み重ねていく内容となります。現在、実践編は7グループあり、多くのご家族が毎月参加されています。
基本的に実践編に参加していただくには、基礎編の受講が必要となります。ただし、相談時期によっては先に実践編に参加していただきますが、必ず基礎編を受講してください。

グループ 時間 場所
18:30 ひだまり
山口県宇部市海南町2番58-1
0836-21-1552
9:30
9:30
9:30
 日 9:30 ひより
山口県山口市小郡船倉町3-11
083-902-5980
13:00
 

14:00

ひなた
山口県周南市糀町二丁目26番地
0834-33-8099

支援者養成講座 修了者

目的の地域をクリックして選択してください。
データは、令和5年度の登録者です。非公開の登録者の情報は表示されません。

総人数:72名 1名 1名 0名 0名 0名 1名 0名 北海道・東北 0名 0名 1名 1名 0名 0名 0名 0名 0名 2名 関東甲信越 0名 1名 0名 0名 0名 10名 0名 0名 0名 0名 1名 0名 0名 東海北陸・近畿 0名 0名 1名 10名 19名 1名 0名 0名 0名 中国・四国 12名 0名 0名 0名 1名 1名 0名 2名 九州・沖縄
    支部名 氏名 施設
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